シンディ・ローパー (Cyndi Lauper)
- 生まれ: 1953年6月22日
- 出身地: ニューヨーク、アメリカ合衆国 (New York, United States)
主な経歴:
- 1970年代末にデビュー。ブルー・エンジェル(Blue Angel)のリードシンガーとして活動開始。
- 1983年、ソロデビューアルバム『シーズ・ソー・アンユージュアル』(She’s So Unusual)をリリースし、一躍有名に。
- 1984年、「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」(Girls Just Want to Have Fun)が世界的に大ヒット。
- 1986年、アルバム『トゥルー・カラーズ』(True Colors)をリリース。表題曲が多くの国でチャートのトップに。
- 2013年、ミュージカル『キンキ・ブーツ』(Kinky Boots)の作曲を手掛け、トニー賞を受賞。
- 多様なジャンルで活躍し続けるミュージシャンとして、ポップ、ロック、ブルース、ソウルなどのスタイルで成功を収める。
代表作:
- 『シーズ・ソー・アンユージュアル』(She’s So Unusual, 1983)
- 『トゥルー・カラーズ』(True Colors, 1986)
- 『ア・ナイト・トゥ・リメンバー』(A Night to Remember, 1989)
- 『ハット・フル・オブ・スターズ』(Hat Full of Stars, 1993)
- 『ソウル・スパンク』(Sisters of Avalon, 1996)
- 『アット・ラスト』(At Last, 2003)
- 『ブリング・ヤー・トゥ・ザ・ブリング』(Bring Ya to the Brink, 2008)
- 『メンフィス・ブルース』(Memphis Blues, 2010)
- 『デトアーズ』(Detour, 2016)
- 『カントリー・ライツ』(Country Lights, 2023)
代表曲:
- 「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」 (Girls Just Want to Have Fun)
- 「タイム・アフター・タイム」 (Time After Time)
- 「トゥルー・カラーズ」 (True Colors)
- 「シー・バップ」 (She Bop)
- 「オール・スルー・ザ・ナイト」 (All Through the Night)
- 「マネー・チェンジズ・エヴリシング」 (Money Changes Everything)
- 「アイ・ドライブ・オール・ナイト」 (I Drove All Night)
- 「ホエン・ユー・ワー・マイン」 (When You Were Mine)
- 「チェンジ・オブ・ハート」 (Change of Heart)
- 「ミス・マッチ」 (Misty Blue)
トリビア:
- 「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」のビデオには、彼女の実際の母親が出演している。
- 1985年、シンディはレスリングのプロモーションに関与し、「ロックンレスリング・コネクション」というイベントに参加した。
- 1986年の「トゥルー・カラーズ」は、LGBTQ+コミュニティのテーマソングとして広く認知されている。
- シンディの声域は4オクターブに達し、その広さで有名。
- 彼女は1983年にグラミー賞の最優秀新人賞を受賞。
レビュー:
シンディ・ローパーの1983年のデビューアルバム『シーズ・ソー・アンユージュアル』は、ポップ・ミュージックの歴史において重要な作品です。このアルバムは、特に「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」と「タイム・アフター・タイム」の2つのヒット曲により、彼女のキャリアを一気にトップスターの地位へと押し上げました。シンディの音楽は、キャッチーでありながらも彼女の個性を強く反映しており、その歌詞には女性のエンパワーメントや自己表現のテーマが鮮明に表れています。
シンディの音楽の最大の魅力は、その多様性とエネルギーです。彼女の楽曲はポップ、ロック、ブルース、さらにはシンセポップまで、多岐にわたるスタイルを取り入れており、各曲が独自の雰囲気を持っています。『トゥルー・カラーズ』のように、社会的なメッセージを込めた楽曲もあれば、「シー・バップ」のように、ポップカルチャーを皮肉った楽曲もあります。
彼女の声の特徴は、その広い音域と独特の鼻にかかったようなトーンにあり、これがシンディを他のポップスターと差別化する要素となっています。特に、「タイム・アフター・タイム」のようなバラードでは、その感情表現力が遺憾なく発揮されています。また、彼女のライブパフォーマンスは常に視覚的にも聴覚的にも刺激的であり、そのエネルギッシュなステージングはファンを魅了し続けています。
シンディ・ローパーの影響力は音楽だけにとどまりません。彼女は社会的な活動家としても広く知られており、特にLGBTQ+の権利擁護に関しては非常に積極的です。彼女のミュージカル『キンキ・ブーツ』がトニー賞を受賞したことは、音楽と社会的メッセージが融合した成果として評価されています。
関連映像作品:
- 『シンディ・ローパー: スティル・アンユージュアル』 (Cyndi Lauper: Still So Unusual)
- 『マッド・オン』 (Madonna: Truth or Dare)
- 『グロウ』 (GLOW)
- 『キンキ・ブーツ』 (Kinky Boots: The Musical)
- 『ロックンレスリング』 (Rock ‘n’ Wrestling)
関連ミュージシャン:
- マドンナ (Madonna)
- デヴィッド・ボウイ (David Bowie)
- プリンス (Prince)
- デビー・ハリー (Debbie Harry)
- アニー・レノックス (Annie Lennox)
- パティ・スミス (Patti Smith)
- ジョーン・ジェット (Joan Jett)
- ボーイ・ジョージ (Boy George)
- トム・ペティ (Tom Petty)
- アーニー・トバイアス (Arnie Tobias)